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  1. 杉並区議会 2020-12-09
    令和 2年12月 9日総務財政委員会−12月09日-01号


    取得元: 杉並区議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-29
    令和 2年12月 9日総務財政委員会−12月09日-01号令和 2年12月 9日総務財政委員会                  目   次 委員会記録署名委員の指名 ……………………………………………………………… 3 議案審査  議案第109号 令和2年度杉並区一般会計補正予算(第10号)  ………………… 3 報告聴取  新型コロナウイルス感染症区内流行状況及び保健所の取組について ………… 3                総務財政委員会記録  日   時 令和2年12月9日(水) 午後1時 〜 午後2時56分  場   所 第3・4委員会室  出席委員  (10名) 委 員 長  大 泉 やすまさ     副委員長  中 村  康 弘        委  員  奥 山  たえこ     委  員  松 本 みつひろ        委  員  わたなべ 友 貴     委  員  浅 井  くにお
           委  員  金 子 けんたろう     委  員  けしば  誠 一        委  員  太 田  哲 二     委  員  井 口  かづ子  欠席委員  (なし)  委員外出席 (なし)  出席説明員 区長      田 中   良   副区長     宇賀神 雅 彦        副区長     吉 田 順 之   政策経営部長  関 谷   隆        施設再編・整備担当部長事業調整   企画課長    山 田 隆 史        担当部長情報行革担当部長                喜多川 和 美        財政課長    中 辻   司   総務部長    白 垣   学        総務課長    寺 井 茂 樹   危機管理室長  井 上 純 良        危機管理対策課長青 木 則 昭   保健福祉部長  齊 藤 俊 朗        健康担当部長杉並保健所長      健康推進課長  渡 邊 秀 則                増 田 和 貴        杉並保健所副参事(特命事項担当)   保健予防課長  飯 嶋 智 広                土 田 麻紀子  事務局職員 事務局長    渡 辺 幸 一   議事係長    蓑 輪 悦 男        担当書記    高 野 貢 志 会議に付した事件  付託事項審査  1 議案審査   議案第109号 令和2年度杉並区一般会計補正予算(第10号)…………原案可決  所管事項調査  1 報告聴取   新型コロナウイルス感染症区内流行状況及び保健所の取組について                           (午後 1時    開会) ○大泉やすまさ 委員長  ただいまから総務財政委員会を開会いたします。  《委員会記録署名委員の指名》 ○大泉やすまさ 委員長  本日の委員会記録署名委員は、私のほか、太田哲二委員を御指名いたしますので、よろしくお願いいたします。  《議案審査》   議案第109号 令和2年度杉並区一般会計補正予算(第10号) ○大泉やすまさ 委員長  これより議案審査を行います。  それでは、議案第109号令和2年度杉並区一般会計補正予算(第10号)を上程いたします。  本会議の説明以外に、理事者から補足の説明はございますか。 ◎政策経営部長 議案との関連がございますので、事前に御配付しております報告事項新型コロナウイルス感染症区内流行状況及び保健所の取組について」を先に御報告させていただきます。  《報告聴取》   新型コロナウイルス感染症区内流行状況及び保健所の取組について ◎健康推進課長 では私から、新型コロナウイルス感染症区内流行状況及び保健所の取組ということで、保健福祉委員会との共通の資料になってございますが、これで御説明をいたします。  この中に書いてあります1番から3番までに分かれておりますが、今回提案しております補正予算に関するものについては3の(4)ということになっておりますので、3の(3)までは、概要ということでお話をさせていただきます。  まず、1番の流行状況の概要でございますけれども、11月に入りましてから増加傾向が非常に強まってまいりまして、病院、さらには学校などでもクラスターが発生している状況でございます。恒常的に、1日当たり10名以上、11月20日には1日当たり31人という数が出ております。また、基幹病院入院患者数も非常に多くて、使用率が9割を超えることがあるという状況にございます。また、本格的な厳冬期を迎える中で、予断を許さない状況にあるというのが概要でございます。  2番につきましては、10月以降の保健所の主な取組でございます。  (1)から(4)までございますが、患者等への対応、蔓延防止ということで、入院勧告、さらには外国人を対象にした懇談会の実施。また、相談体制については、「帰国者・接触者電話相談センター」を、11月から名称を変えまして「受診・相談センター」に。さらに、医療・検査体制ということで、4病院、さらには検査バスの活用、かかりつけ医での検体採取等々を行っております。また、保健所体制でございますが、全庁的な保健師の応援、さらには事務職員の応援、またセンターも活用して実施しておりますほか、区直営の旧衛生試験所でも検査をしているという状況でございます。  3番の今後の主な取組ですが、相談体制検体採取ということで、相談センターについては、派遣職員を使いまして体制強化を図っている。また、検体採取につきましては、先ほど言ったとおり、かかりつけ医のほうでも検査をやっていただきまして、その拡大を図るというものでございます。  裏面に参りまして、保健所体制ということで、コロナワクチン、昨今マスコミでも非常に言われておりますが、国のほうですと、早ければ2月以降ということで、今、準備、体制構築を図っているところでございます。  (4)、補正予算でございますが、これが今回御提案をいたしました内容でございまして、2つございます。  1番が、入院患者受入れ医療機関に対する新たな補助ということで、基幹4病院に対しまして、院内感染対策医療従事者の適正配置に必要な経費の一部を助成するという内容でございます。1日当たり、入院患者1人に対して1万円という単価を設定いたしました。  2番目に、検体採取を実施する医療機関に対する新たな補助ということで、従事者がコロナウイルスに感染したことにより、やむを得ず休業または診療科の一部を停止するというようなことを行った場合に必要な経費の一部を助成するということで、クリニック、診療所については、1日につき5万8,000円、病院につきましては、1診療科1日につき18万2,000円という単価を設定してございます。  参考資料として、コロナウイルス感染状況の概要、年齢階級別陽性患者数、さらには電話相談件数の推移については、グラフ等を使いましてお示しをしているとおりでございます。  概要については以上でございます。 ○大泉やすまさ 委員長  これより質疑に入ります。  質疑のある方は挙手を願います。──それでは、最初の質疑は答弁を入れてお一人往復15分程度とさせていただきまして、一巡しました後に、必要があれば再度質疑をしていただくということで、御協力のほどよろしくお願いいたします。 ◆浅井くにお 委員  まず初めに、私ども自民党会派では、11月の後半に、区内の新型コロナウイルス感染の状況を踏まえ、医療の要である基幹病院と、感染リスクを抱えながら働く医療従事者への支援を区に要望しておりますが、区として本補正予算を提案するに至った理由と、この時期に追加提案となった経緯について伺います。 ◎杉並保健所副参事 11月に入りまして感染者がじわりじわりと増えてきて、そういった中で、11月16日になりますけれども、4病院の病床の利用率が、それまで7割、8割のところ、90%を超えるといった事態が起きております。  また、その僅か数日後には荻窪病院院内感染が発生し、多くの従事者の方が陽性になり、それに伴って濃厚接触者も多数発生したということで、病院としましてはそういった事態を重く受け止めまして、4病院それぞれ危機感を持った。あわせて、この長期戦の中、従事者の方がそういった過酷な中でいろんな負担を抱えている、不安を抱えているということがありまして、4病院からも、何とか行政の支援を得られないか、従事者の方を大切にし、働いてもらうため、医療体制を確保するためにはそういったことが必要だということで御要望いただきました。  また、27日の総務財政委員会でも病院の状況等を私どもから御報告いたしまして、各会派の皆様からも同様の御要望をいただいたということで、今この感染が拡大している局面を何とか乗り越えて、医療提供体制を維持していかなければならないといった認識をしたところで、区としましては、早急に対策を考え、構築してということで、今回補正予算を提案することとなりました。 ◆浅井くにお 委員  私の地元の荻窪病院、本当に困ったなというふうに思います。  今回の補正予算で提案の2つの支援事業について、改めてその主な目的と概要の説明をお願いします。 ◎杉並保健所副参事 まず1つ目、入院患者受入医療機関支援事業につきましては、コロナの入院患者を受け入れている4基幹病院を対象に、入院患者1人に対して、1日当たり1万円を助成するものでございます。  目的としましては、入院患者が入ってくるたびに、当然、消毒ですとか隔離作業が必要になります。それに伴って、従事者の方も個別に対応が必要になる。今、高齢者の方も増えていますので、そういったケアも過重な負担がかかっている、そこに対して何とか区としましても支援できないかということで、従事者をきちんと確保していく1つの助けになるようにということで補助制度を創設したものでございます。  期間としましては、11月から来年3月までを予定してございます。  2つ目の医療機関に対する休業期間経営継続支援事業ですが、こちらは、4病院のほか、今PCR検査を実施しておりますその他医療機関が多数ございまして、そのクリニック等では、人数も少ない中で、感染のリスクを負いながらやっていただいている。一旦従事者の方が複数感染してしまうと、休業、縮小したりとか、完全にクローズするといったことがございます。そうしたときに、何とか経営を支えるというか、そのままきちんと検査体制を維持できるようにしていただきたいというこちらの思いもありますので、休業している期間に応じて、クリニックに対して、1日につき5万8,000円、病院につきましては、1診療科1日につき18万2,000円を、10日間を限度としまして補助する内容となってございます。 ◆浅井くにお 委員  多分、保健福祉委員会の中でも話が出たかもしれませんけれども、現在4基幹病院で確保されているコロナ病床数、分かれば病院ごとの内訳、そして11月以降の病床利用率の推移を伺います。 ◎杉並保健所副参事 12月7日時点になりますが、今70床確保しているところに合計で64名の入院患者がおりまして、病床利用率は91%となってございます。  11月16日、93%になって以降、この3週間、毎日70%後半から80%後半でずっと推移をしているものでございます。 ◆浅井くにお 委員  区内の週ごとの陽性者数も3週連続100人超えで、大変な状況かなというふうに思っています。利用率が91%という話で、ほぼ満杯に近いのかなと思っています。  次に、11月中旬から区内のコロナ感染者数増加傾向にあり、予断を許さない状況と考えていますが、今後、入院患者などがさらに増えた場合、4基幹病院でのコロナ病床を増やすことが可能なのかどうなのか、分かれば教えてください。 ◎杉並保健所副参事 区内での入院が難しくなって調整がつかなくなった場合には、東京都の入院調整本部のほうに依頼をしまして、二次医療圏もしくは都内での調整というふうになってまいります。ただ、できれば区内で入院していただけるような体制が望まれますので、区内4病院でも劇的に数を増やすというのはかなり厳しいですけれども、工夫をして1床、2床でも増やしていただくようにということで、こちらとしては働きかけをしているところでございます。 ◎区長 浅井委員の今の御質問はポイントをついていまして、素人ながら、私が見て聞いてきたこれまでの経験も踏まえてお話しするんですけれども、今、1床でも2床でもと言いましたが、現実には、1床でも2床でもという単位でコロナの病床数を増やしていくというよりは、要するに、エリア分けとかそういうことが伴ってきますので、ある程度建物の構造とか病棟のレイアウト、それは病院ごとにあるわけでございますけれども、そういうことと、それからあともう一つ大事なのは人手の問題、ここにかかってくるわけです。これは全部関連していることで。  第1波のときは、ああいう状況でもあって、急激に、今回も急激なんですけれども、患者数が増えるという中で、それぞれの病院が、そのときできる限りのことを調整してやっていただいたわけです。  例えば荻窪病院については、そのときはたしかツーフロア、全部じゃないですけれども、ワンフロアの一部分をレッドゾーンという形で区切って、ツーフロア分、たしか24床ぐらいだったんじゃないかな、やったんです。今はそれはワンフロア、具体的に言えば3階なんですけれども。  今回、看護師さんが相当感染してしまったということで、それも非常にアンラッキーなことがいろいろ重なって、これも教訓としなきゃいけないんですけれども、そういうことがあって、その人員が復帰して体制が整えられれば、病床を増やすことは多分可能だと私は見ているんです。それが完全に復帰して、全部動けるというふうになれば、もうワンフロア、つまり今12床、それにプラス12床、第1波のときの24床というのは、物理的には可能だというふうに私は見ているんです。だけど、とにかく人が今出てこられないという状況で、早くそこは回復してくれればというふうに思っているんですね。  今回、非常に急な予算編成で、議会の皆さんにも御迷惑をかけてしまったわけなんですけれども、こうなった中では、やっぱり予期せぬことが、急激に感染が拡大したというのはコロナの特徴としてあるわけですけれども、それに加えて、今言った院内感染クラスターの発生、それによって新規の患者さんを受け入れられないという、こういうアクシデントが重なった状況の中で、早くそこから回復して、現場で働く人たちにとにかく医療に専念してもらえる環境を後押ししていくということの狙いもあって、急遽という形になりましたけれども、予算編成をさせていただいたということなんです。  これが早く落ち着いて──今、数的にいえば、3週間前がピークで、2週間前がちょっと減って、1週間前もまたちょっと減ってというふうに、何となく、東京都とちょっと違うかもしれないですけれども、杉並区の場合はちょっと山を越して、落ち着きの方向に行きつつあるなという希望的観測もできないわけじゃないんです。ところが、これがほかの基幹病院で、何かのアクシデントでまた院内感染が起きれば、そこで全部ストップしてしまいますから、一気に状況が悪化する。医療崩壊と紙一重のところに今我々はいるんだというふうに私は認識をしておりまして、こういう形での補正予算の提案になったということで御理解いただきたいと思います。 ◆浅井くにお 委員  ありがとうございます。今区長がお話しされたとおりかなと。たしか1週間で142人ぐらいでしたかね、現在一番多かった、そんな感じだというふうに思います。  今まで話をしてきましたけれども、病床の確保といっても、今回のお話にもありますけれども、医療従事者がしっかり確保されていなければ患者を受け入れられない、そういうことでございます。  支援事業の1つには、コロナ病床を利用した患者1人当たりの補助としていますけれども、先ほども説明がありましたが、その理由と、単価の根拠みたいなものを示せれば教えてください。 ◎杉並保健所副参事 通常、国のほうでは、ベッド1つに対して幾らという補助なんですけれども、ベッド1つに対しても1日のうちに患者が入れ替わるということもございます。ですので、そこの負担を考えまして、患者1人に対しての補助。  1万円の根拠ですが、正直言いまして、経費の実費がなかなか出しにくい。適正な数字は、他区の状況をまず比較したものと、あとはいわゆる従事者の方の時給単価を鑑みまして、そこで1万円という、あまり他区とのそごのないような形で設定をしたものでございます。 ◆浅井くにお 委員  私は安いかなというふうにちょっと思いながら、もっとびしっとお金を使ってもらえるといいかなと実は思っておりました。  何が一番重要かといえば、マンパワーだと思います。基幹病院の中では、院内感染が収まらない病院、先ほどもちょっと話が出ましたけれども、医療従事者への負担は増すばかりだと思います。そして、肉体的、精神的負担は相当だというふうに考えています。  そうした中、減ってしまった医療従事者を病院ではどのように確保しようとしているのか、状況が分かれば教えていただけますか。 ◎杉並保健所副参事 病院のほうでは、絶えず募集を行っている、ただ、問合せ等は減っているというところで、それでも人員は確保しなければいけませんので、人材紹介などを活用しながら確保しているというふうに伺ってございます。 ◆浅井くにお 委員  何とかいっぱい雇えるといいのかなというふうに思いますけれども、医療従事者不足は、命の危険もあり、増やすのは容易ではないでしょう。  4月に行った4基幹病院への包括補助では、医療崩壊を招かないようにと、病院の経営支援を目的に行われていたのかなというふうに思います。今回の支援事業は、医療従事者の負担軽減や確保を目的とした、つまり医療従事者向けの支援策と捉えてよいのか伺います。 ◎杉並保健所副参事 今回の補助の大きな目的としましては、御指摘のとおり、医療従事者に安心して長く病院に勤めていただきたい、心配を抱えることなく医療、看護に専念していただきたいという趣旨で補助をしていくというものでございます。 ◆浅井くにお 委員  次に、もう一つの支援事業医療機関経営継続支援について。  病院9所となっていますけれども、どこの病院なのか。診療所54所というのは個人病院なのかどうなのかというのを教えていただければと。  そして、休業補償額は、先ほどと同じように、どうやって決めたのか、その根拠が分かれば教えてください。 ◎杉並保健所副参事 病院、クリニック、どこの医療機関かということにつきましては、PCR検査を実施しているところは基本的に非公開というふうになってございますので、今こちらでは御案内を控えたいと思います。  単価については、いろいろ他区等とも比較をしてございますけれども、実際には、それぞれの時給単価4時間分を基本として設定をしております。8時間営業していれば、補償となれば8時間となりますけれども、満額というのは好ましくないという考えでございます。病院につきましては、人数が多いので、クリニックよりも多く掛けて設定をしてございます。 ◆浅井くにお 委員  今回新たに医療に関する2つの支援事業を行いますけれども、新型コロナウイルス区内感染がさらに悪化した場合、区民の命を守るために、さらなる感染症対策を間髪を入れずに行う考えがあるのか、お伺いをします。
    杉並保健所副参事 これまでも何度も補正予算を出しておりますけれども、やはり先手先手を打っての対策というのは必要だと考えておりますので、国の補助もありますが、それを待たずに、区でできることは即座に対応してまいりたいと考えております。 ◆浅井くにお 委員  とにかく間髪を入れずにやらないととんでもないことになる場合もあるので、その辺のところはよく考えておいていただきたいというふうに思います。  1つだけ、言葉のことをちょっと聞かせてもらいますけれども、この事業の中で「補助」と「助成」という言葉が両方出てくるんですけれども、その違いを改めて確認させてください。 ◎杉並保健所副参事 補助と助成の違いですけれども、助成といいますと、全ての事業に対しての一部を助けるといった意味合いで使用しております。ただ、補助と何が違うかというと、申し訳ありません、あまり違いはないかもしれない。言葉の整理については、今後きちんとしたいと思います。 ◆浅井くにお 委員  本当はあるんですよ。勉強してください。  以上です。 ◆わたなべ友貴 委員  私からは、保健所関係報告事項について幾つか質問させていただきます。  まずは、感染当初から、本当にありがとうございます。心より感謝申し上げます。  報告のところで、(1)、蔓延防止についてなんですけれども、疫学調査、入院勧告健康観察、この内容について改めて整理したいので確認させてください。 ◎保健予防課長 陽性者が発生したときに、その方から、接触状況、どういった感染経路が考えられるかとか、いつぐらいから症状があったとか、そういったことをまず調査していきます。  また、入院勧告というのは、陽性の方は就業制限と入院勧告を基本的にかけることになっておりますので、一定の期間働けなくなること、あと、入院を要すること、それを勧めるものでございます。  濃厚接触者健康観察につきましては、陽性者の方と密接な接触があったような方につきましては感染している可能性が高いということで、最終接触から潜伏期間の2週間、健康観察を行うものでございます。 ◆わたなべ友貴 委員  11月25日に区内在住外国人の方を対象とした懇談会を実施というふうにあります。  まず、これは区内での感染状況を踏まえて実施したということですが、区内で外国人の方の感染が増えてきたからということなのか、区内での感染者が増えてきたからということなのか、この点を確認させてください。 ◎健康推進課長 区内で増えている状況がある。区内に住んでいる外国人の方は今、直近ですと1万6,000人を超えるような人口がある。当然、外国人の方も感染しているという状況がありましたので、その中で、お困り事だとかお悩みだとか、そういうのがあったらということで実施したところでございます。 ◆わたなべ友貴 委員  この懇談会は、どのように案内をしたのか。また、そのうちどの程度の参加者がいたのか。また、内容についても確認させてください。 ◎健康推進課長 今お話ししたとおり、コロナ禍にあって、外国人の方というのが1つ課題といいますか、実は医療機関からも、例えば発熱で、待合室で待っているときに、日本人と違って、コミュニケーションを取りたがる方たちもいるというようなことがあって、いろいろ説明とか御案内とか注意をするんだけれども、言葉の壁、文化の壁があるものですから、なかなか通じない。  杉並区の交流協会に御協力をお願いいたしまして、お声かけをしてくださいと。今、区内に住んでいる外国人の方は、上位でいうと中国、韓国、ネパールというような順番になっているので、そういった人口が多いところの人に声をかけていただけませんかということをお願いして、声かけをいたしました。  本当は対面でと思ったのですが、コロナ禍にあって、外国人の方は、リモートなら参加できるけれどもということで、最終的には、その国プラス、イランとスリランカの代表の方が出られますよということなので、いわゆるリモート会議の中で開催し、さらに病院の代表として河北総合病院にお越しいただいて、なおかつ、NPOで外国人支援を行っている方にもお願いして開催したところでございます。  内容については、それぞれの感染の予防対策、どういうことをおやりになっていますかとか、あと、病院に行くときに何か困っていること、逆に河北病院からは、注意点といいますか、そういったものを話していただいて、意見交換を行ったという内容でございます。 ◆わたなべ友貴 委員  御丁寧な説明、ありがとうございました。  今後、この外国人向けの懇談会、回数を重ねていく予定というのはどうでしょうか。 ◎健康推進課長 あくまでもいわゆる第3波的な波の状況を受けて急遽開催したものでございますので、定期開催というよりかは、今後必要があれば開催したい。参加した方からも、こういう機会は非常に貴重で大変ありがたかったという好評の声もいただいていますので、状況を見ながら、今後の開催については考えてまいりたいと思います。 ◆わたなべ友貴 委員  ぜひよろしくお願いします。  次に、相談体制について確認します。  名称を変更したことは、この文面を見て分かりました。  相談件数の推移について、資料は11月18日まで載せてくださっておりますが、その後、どんどん都内でも感染者、先ほど区長は区内では減っているんだというふうにおっしゃっていましたけれども、感染者が増えていますけれども、相談件数の推移、11月18日以降はどのようになっているのか、確認させてください。 ◎保健予防課長 11月18日以降も徐々に、日によって増減はありますけれども、増加傾向にある状況です。 ◆わたなべ友貴 委員  (3)、医療・検査体制について、地域のかかりつけ医での発熱患者の診療や検体採取、11月30日現在101機関とあります。これは今後の取組のところにもありますけれども、今後まだまだ増やしていく予定だと思います。実際増やしていく目標とか実現の見込みについて、どのような見通しなのか、これも確認させてください。 ◎杉並保健所副参事 こちらの101件でございますが、PCR検査まで行うところと、検査はしないけれども診療を行うところと分かれておりまして、私どもとしましては、PCR検査を実施できる機関としましては、目標80件ということで設定をしてございます。ただ、診療できる機関というのを、目標は設定してございませんけれども、増やしていきたいというふうに考えてございます。 ◆わたなべ友貴 委員  では、次が最後にします。  保健所の皆さんがコロナ禍において大変御苦労されているというのは、全くそのとおりだと思いますし、冒頭申し上げたとおり、心より感謝しています。  その上で、保健所の皆様の業務が逼迫しているということでありますが、たしか数日前の報道で、クラスターを追うこと、また感染者、濃厚接触者を追うことは限界に来ているというようなことを目にしました。こうした業務が保健所の業務で最も負担となっているのか。私たちも皆さんが大変ということはとても分かっていますが、具体的にどのような応援をすればいいのか、この辺は区民にも分かりづらい部分があると思いますので、最後、保健所の皆さんが最も困っていること、これについて確認させていただいて、終わりにしたいと思います。 ◎保健予防課長 最もということで1つだけ挙げるということは難しい状況でして、保健所が担っている業務は多岐にわたっております。先ほど委員より御質問いただきました疫学調査、入院勧告濃厚接触者健康観察相談センターからの受診調整、また、陽性者が発生したときには、その方の移送等も担っております。また、各自治体間の連絡等も行い、業務を挙げれば、延々こんな形で挙げていくような形になってしまうんですけれども、発生件数が増えますとそういったものが全てどんどん増えていく、そういった状況でございます。  業務は急激な増大がありますので、それに対応するということで人員等も増やしているところでございますけれども、人員を増やして、それで全てができるというわけでもございませんで、また、それができるようなスキルを習得していくまでには、それなりの時間もかかります。また、発生者の増減というのは、急に増えたり急に減ったりといったこともございますので、人員の増減というのも、すぐに明日10人増やすとか、そういったことができるわけではございません。例えば派遣の活用1つ取りましても、人員を増やすということをお願いした場合に、2週間から4週間程度はかかってまいります。  そういったもろもろのものがたくさん重なっておりまして、保健所といたしましても、状況としては、職員も非常に頑張ってくれてはいるんですけれども、肉体的にも精神的にもかなり疲弊している状況です。 ◆わたなべ友貴 委員  どうもありがとうございました。我々も区民の方にそうした状況を事細かに説明するために、今の質問をさせていただきました。これからも引き続き、どうぞよろしくお願いします。  以上です。 ◆金子けんたろう 委員  今回の補正は、区独自で行う医療機関への支援、安心して働いていただきたいという趣旨も先ほど答弁で出ましたが、この事業は大変重要だというふうに考えております。  先ほど答弁の中でも、医療機関から申入れ、要望等も何度かあったということがありましたが、どういった内容だったのか、教えていただけますか。 ◎杉並保健所副参事 こちらは4病院連名での要望書となりますけれども、要望内容としましては、急激な患者の増加に耐えるだけの負担が非常に重い。特に患者が増えればそこの感染リスクも当然ですし、他の診療が縮小していくといった危機感、そこで当然、病院の経営がこのままどうなるんだろうという不安が非常に大きくなっているといったところで、そういった中で、何とか医療に安心して専念できるように行政の支援を求めるといったような内容になってございます。 ◆金子けんたろう 委員  事前の聞き取りでその申入れ内容をちょっとお伺いしたら、答弁でも出ましたけれども、民間として求められる健全経営の確保は困難な状況だということが言われていて、それを受けて、今回杉並区もこういう形で補正の中身、これまでもやってきましたけれども、支援をするという理解でおります。  通常の経営の確保が困難になるとか、受入れをすると、救急医療を止めるとか他の診療を切るということになってしまうんだと思うんですが、今回4月にも補正が上がって、そのときも区内からそういう大変な状況は上がっていたと思うんです。  まず、報告事項をちょっと横断するんですが、報告事項の2の(2)の相談体制・連携体制の2、「緊急対策会議(基幹4病院及び医師会等)を継続設置し、4月以降延べ20回開催」していたということです。直近でもやっていたと思うんですが、それが大体いつぐらいかと、その話合いの中でも逐次そういう話が出ていたと思うんですが、その概要をお示しいただけますか。 ◎健康推進課長 直近で実施したのは12月1日、大体、月2回ないしは3回、2週間、3週間に1回という形で会議をしております。  その中で様々なお話が出ております。当然、保健所からは感染状況の近況をお知らせするとともに、医師会については、かかりつけ医の状況、さらには発熱患者の受入れの状況、基幹病院からは、今回荻窪のクラスターの報告もございましたし、院内感染防止についてのお話も出て、その会議の席上では、経営支援がどうのというのまではなかなかお話しにならない病院が多くございました。3月の段階だと、非常に切迫する状況だということで、具体的に補助の内容についてもお話合いをしたということがございますので、そういった形で、各基幹病院、医師会等の現状等、区といろいろすり合わせをして、どういう形で行えば区民の健康を守ることができるのか、そういった観点で会議を進めてきたという内容でございます。 ◆金子けんたろう 委員  ふだんから病院と連携して区がやってきて、具体化されたのが今回の補正だというふうに理解しました。  そもそも、申入れの中にもあったんですけれども、国や東京都から明確な指示がなされていないというのが前提にあるというふうに思います。そもそもなぜ医療機関にお金が渡らないのか。午前中の答弁でもあったんですが、緊急包括支援交付金(医療分)を国から都道府県に対して交付していると思うんですが、まず、これはどういった内容なのか、制度の仕組みそのものを教えていただけますか。 ◎杉並保健所副参事 国のそういった予算が東京都に交付されまして、東京都で補助金の制度を設けているんですけれども、病床の確保に必要な経費補助、あとは施設整備、職員の危険手当みたいな特勤ですとか、消毒に係るようなものですとか、そういった内容になってございます。 ◆金子けんたろう 委員  だから、国から出て都道府県に行く。杉並区の場合は、東京都に行くという流れだと思うんですが、でも、実際に現実を見ると、要望書が上がっているように、健全経営ができないような状況にある、そういうことが今起きているというふうに理解しております。やはり国のお金自体がちゃんと流れていっていないというふうに思います。行き届いていないというのが現状だと思います。  法的なことを伺いたいんですが、今日ちょっと法規がいないのであれですけれども、感染症法を前提に皆さん動いていらっしゃると思うんです。事国の役割、都道府県の役割について伺いたいんですけれども、私もいろいろ見たら、国、地方公共団体の責務というのがまず第一前提であって、結論から言うと、今回、杉並区が頑張って、こうやってお金を出して独自に支援するというのをやっているんですけれども、やはり第一の責務は国であり地方公共団体、東京都だと思うんですね。その点をまず確認したいと思います。 ◎杉並保健所副参事 感染症法にも国の責務、地方公共団体の責務というふうに示されておりまして、感染の蔓延を防ぐといったところの責務としては、国がきちんと負っている。それに伴い、地方公共団体も同じように取組をしなければいけないんですけれども、そういった支援を国はする、当然、財政的支援も含まれるといった内容になってございます。 ◆金子けんたろう 委員  そうなんですよね。感染症法の第3条の3項、いろいろ書いてあるんですが、国は、「地方公共団体に対し(中略)財政的援助を与えることに努めなければならない。」と。  杉並区の今回の補正は本当に重要なことだと思いますし、国や東京都と違う角度で医療従事者の方に向けた支援をするというのは、本当に大事なことだと思います。比べることじゃないんですけれども、ただ、いつまでもずっと杉並区が踏ん張るというのは、法的にも筋が違うと思うので、ぜひ財政的な支援、この交付金に関しては、やはり都道府県の裁量で医療機関にちゃんとお金が下りるようにしてもらう、この要望、区長会等でも要望されているというふうに新聞報道で見ましたけれども、その点、ぜひ区としても要望していただきたいと思うんですが、いかがでしょうか。 ◎区長 おっしゃることはごもっともだと。国に対する要望は、我々基礎自治体としてもいたしますけれども、基本的には都道府県というところが国に対して、我々の立場も忖度した上で要望するというのが本筋だろうというふうに思います。  東京都もいろんな補助制度をやってくれている、国もそうですけれども、それは事実だというふうに思いますが、しかしながら、見ていると、今回の40万円の飲食店の協力金なんて、あんなものは、私に言わせれば政策とは言えないようなもので、五、六席の小さな家族経営の店と、50席や100席持って雇用を抱えている店と同じ40万円で、これが何の根拠か、何を狙ったものか分かりませんけれども、こんなものは政策とは言えないんじゃないですかね。でも、そんな状況ですよ。  私も、おとといだったかな、つい数日前に言いましたけれども、聞く耳なんかないですね、今の人は。ただ、私はずっと言いますよ。言うべきときは、相手が誰であろうが、今までもそうだけれども、これからも言っていきますが、だから我々が頑張らなきゃいけないということでやっているんですよ。  それと、1つ、国とか東京都とか我々、少なくとも私の発想が違うのは、要は、コロナ感染症のためになるような形で最初から病院はつくられてないんですよね。ですから、いろんなところで工夫しながらやってきているということがあります。一生懸命地元のために、コロナと闘って何とか頑張ろうという気持ち、区内の医療従事者の皆さん、また病院の経営者の皆さんにはしっかりとそういう強い心があるんですよ。だから、問題は、存分にそういう気持ちがきちっと前面に出せるような体制をつくってあげる、医療に専念できるような体制をつくってあげるということが必要なんだということで、それは、何よりも病院の経営をきちっと守っていくよということをちゃんとメッセージとして発するということだと思います。  国や東京都の支援というのは、要するに国は全国津々浦々同じ基準でやるわけですから、全国津々浦々同じ基準でやるということ自体が、コロナ対策としては発想が違うと私は思っているんですよ。今、北海道が大変だ、旭川が大変だと、毎日毎日朝からテレビをつければわあわあやっているわけだけれども、北海道の医療資源の状況と東京の医療資源の状況は全く違うんですよ。  だから、少なくとも私はこの8カ月ぐらいの間の状況を見ていると、東京は、第1波で大変苦労したということをしっかり学習して、第2波、第3波に対して向き合っているわけなんです。地方は、ある意味で突然来ちゃったんですよ。あんな第1波のような深刻な状況まで追い詰められる前に緊急事態宣言があって、一旦収束をしてしまったので、東京の大変だという状況の手前で、ある意味ではセーフだったんです。だから、そのときの経験がないということで、余計にこの足の速いコロナの感染拡大に対して非常に厳しい状況に立たされているというふうに私は見ています。  東京の場合は、そんなにたくさん余裕があるわけじゃないけれども、第1波、第2波をきちっと経験したということは非常に生かされていると思うし、それがあるからまだ持ちこたえられているということがあります。区内においては、まさに私はそういう話を病院経営者から聞いています。あの経験があるから我々はやれる部分があるんだということは、どこでも多分そうだと思うんですよ。  話を元に戻しますと、要するに、国とかの政策というのは、北から南までどこでも同じ、そういう発想でこのコロナ対策というのはそもそも私はいいのかなと。要するに、コロナをちゃんと受け止められる、ちゃんとそこと対峙できるという医療機関はある程度選択されるべきだし、その選択された医療機関に対しては集中的に支援をして、体制をつくっていくということ、私は別に総理大臣じゃないけれども、私がその立場だったらそういうやり方を考えます。  今みたいな、診療報酬がどうとかって、コロナの入院を受け止めることのないような病院にも適用できるようなルールをがちゃがちゃ話し合ってやるような話じゃないと思うんですよ。受け入れられるところというのは、ある程度地域地域で絞って選択をして、選択と支援の集中、選択と集中という形できちっと対応していくというのが私は合理的だというふうに思って、杉並においては、そういう体制を基幹4病院という形でつくっているわけなんです。  だから、杉並は最初から、4月の段階で、基幹4病院はコロナをやっています、闘いますと宣言しているんですよ。ただ、いまだに、ちょっと地方に行ったら、病院の協会の会長さんなんかが、うちはコロナの入院を受けているとかやっているんだということを伏せたいと。医療機関がそういうことを伏せることを御理解くださいというような投書を大手の新聞社が堂々と載せてみたり、何をこんなナンセンスなことをやっているんだろうと私は今も思いますが。だから、そういう発想の違いというのかな、私はちょっと違うんじゃないかなと。そのやり方、国や東京都の発想もちょっと違うんじゃないか。  それから、東京都も、再三私は言っているんだけれども、我々は基礎自治体で、言ってみれば区なわけですけれども、ただ、実態として見れば、北海道、千葉、埼玉、神奈川、首都圏の3県、それから愛知、兵庫、大阪、福岡、こういった太平洋ベルト地帯というか、そういう基幹地区以外の府県と同等か、それ以上の感染者数を各区は今抱えているわけなんですよ。言ってみれば県並みなんですよ。京都より杉並のほうが、日によっては多かったりしているわけなんですよ。政令市よりも多いところなんて、世田谷とか、人口が多いところはますますそうですよね。だから、それぞれの県並みの地域の感染者を受ける。ごみじゃないけれども、自区内処理という言葉がありましたよね。自分たちの地域の医療資源の中で、どれだけきちっと軽症者、中等症者を受けていくんだという体制があるのかというのは、もっとちゃんと明らかにするべきだというふうに私は思っているんですよ。  だけど、東京都は常に広域的に医療をやると。広域的に医療を考えるという、そんなことは当たり前で、当たり前だけれども、実態としてどう見るんだといったときには、今の東京の感染事情とか各区の状況を見れば、それぞれの自治体の中でどれだけの受皿があるのか、どれだけの対応力があるのかということがある程度分かりやすく説明されてもいいんじゃないのかなというふうに思いますけれども、大事なことはあまり表にされない。情報公開だ、情報公開だとさんざん言っておきながら、今の東京都の対応というのはそういう対応ですよ。  間違ったことがあれば御指摘ください。 ◆けしば誠一 委員  まず、新型コロナの感染状況を確認します。  週ごとの感染者数は、10月では40人前後であったものが、11月の第1週74人、第2週で80人と倍増、第3週で142人、第4週で114人と3倍となっています。  都の感染者数は、週平均が公表されているので、10月は1日当たり200人超、11月初旬が300人超、12月初めで400人超。  区内の増加割合は都の増加割合よりもはるかに高いんですが、その原因は何でしょう。 ◎保健予防課長 原因がはっきりしているわけではございませんが、都も多摩地域と特別区では、特別区のほうが陽性者の発生数が多い傾向がございまして、杉並区も同様の傾向があると認識しております。 ◆けしば誠一 委員  1つには、この間、区内の病院や小学校、小規模デイサービス事業でクラスターが発生しているということがあります。  三谷小学校の感染者の教員と生徒の数、感染経路と実施した対策、学校再開状況はどのように聞いていますか。 ◎保健予防課長 ホームページ上で掲載されている情報以上のことは保健所からお答えすることはできないところでございますけれども、教職員については2名、児童については15名。児童のうち1名は家庭内感染、その他は学校を介した感染と考えております。  対策としましては、調査と検査及び感染予防の徹底を行っておりまして、11月25日から通常授業を再開しましたけれども、新たな陽性判明があったことを受け、再度調査と検査を行い、12月2日は休校となりました。4日には再開しております。 ◆けしば誠一 委員  保育園やスポーツセンターなどで感染が出た場合、感染を防ぐためにどのような対象を調査し、どのような対策を講じているのでしょう。 ◎保健予防課長 陽性者の接触状況の調査と、施設の感染対策を確認いたします。業種ごとのガイドラインがございますので、それに合わせた対応を行っているか、また、マスクの着用や換気、手指消毒の徹底を確認し、できていない場合は、助言、指導を行います。 ◆けしば誠一 委員  荻窪病院での医師、看護師、入院患者の感染者の第1報から今までの累計数、それぞれの感染経路と行った対策、現在の病院経営状況を確認します。 ◎保健予防課長 こちらもホームページ上に掲載されている情報以上のことは保健所からお答えすることはできませんが、区のホームページに基づきまして、第1報では患者がゼロ人、スタッフ8人、第2報では患者が1人、スタッフが2人、第3報では患者が4人、スタッフが5人、第4報では患者が2人、スタッフが7人でございます。  特に院内での感染予防対策の徹底を指導いたしまして、陽性患者が出た病棟は新規患者受入れを一旦停止し、その再開は保健所と相談しながら進めている状況でございます。 ◆けしば誠一 委員  PCR検査について何点か聞きます。  金沢大学の准教授が、11月16日に強い倦怠感、20日には39度の高熱で、翌日、県の相談窓口にPCR検査を希望しながら、かかりつけ医の判断が必要として断られて、通院して、インフルエンザは陰性、薬を処方された後に、26日に死亡していたということが報道されています。  朝日新聞の7日から始まった新型コロナ連載記事でも、40代の看護師が症状を訴え、保健所に電話して、かかりつけ医の受診を勧められ、症状が悪化し、肺のエックス線検査でコロナの疑いが出て、PCRで発症を確認する。このような、かかりつけ医の判断を勧めることで、必要なPCR検査が遅れ、重症化する例が少なくないのですが、区ではこうしたことはないのか。 ◎保健予防課長 区は、PCR検査について、かかりつけ医の判断を要するなどといった条件はつけておりません。区や都では、かかりつけ医の判断がなくても検査できる医療機関を御紹介しておりますし、主治医の診察により検査を受けていただいております。そのため、委員がおっしゃるような状況が起きることはないと思われます。区内で検査していただいている医療機関の先生方、看護師の方、スタッフの方々は本当に真摯に対応してくださっていますので、そのようなことは起きないと思っております。 ◎区長 今話題に出た話ですけれども、私も知っている人からこういう話を聞いたことがあります。若い人でしたけれども、ちょっと風邪というか発熱の症状があったので、これは杉並区内じゃありませんけれども、近くの区のクリニックに行って、診てください、検査をしたいと言ったら、そこの医者は、PCR検査なんて精度が低いから、あんなもの、してもしようがない、あなた、コロナじゃないから大丈夫だよと言って、取りつく島もなかったというようなことがありました。  それと同じケースかどうか知りませんけれども、私に言わせれば、この間の状況を見ていれば、例えば区内でも、開業医の先生が診て、コロナじゃないだろうという診断をしましたけれども、結果的にコロナだったということはありました。ですから、分かりにくいからこそ検査をやる必要があるんだということで、できるだけ検査をやるようにということで、我々はそういう機会をつくるような環境整備をしてきたし、医師会にも病院にもそういう認識を共有してもらってつくってきていると思うんですけれども、全国的に見ると、今のは金沢でしたっけ、そういうこととか、私の聞いたような話なんていうのがそこら辺にあるということになれば、やっぱり、日本医師会長も東京都医師会長もテレビに出ていろいろ言うのはいいけれども、同時に自分たちの組織の中の認識を共有してもらうことに、もう少し注力してもらう必要もあるんじゃないかなと私は思います。私がこう言ったということは、関係があったら大いに伝えていただいて結構です。 ◆けしば誠一 委員  大変安心しました。ぜひよろしくお願いします。  PCR検査を2,900円で受けられる民間の検査機関が4日、新橋駅前に開業されて、殺到していると報道もされています。個人が自費で医療機関PCR検査を受ける場合に、これは医療機関によって違うようですが、どのくらいの自己負担になるのか。また、行政検査では1回どのくらいの費用がかかり、国からの支援額は幾らなのか。 ◎杉並保健所副参事 自費での検査は、今2,900円というお話をいただきましたけれども、区内の医療機関で自費をやっているところを調べましたところ、3万円というところが幾つかございました。  行政検査の場合ですけれども、通常ですと保険適用になりますので、検査にかかる費用の7割分は保険診療、残りの3割につきましては東京都の公費負担となりまして、検査については、自己負担はゼロ円、無料となってございます。 ◆けしば誠一 委員  それぞれの自己負担ということではそうだと思うんですけれども、実際に行政検査をやる場合に、金がかかるからというようなことでいろいろ制約があるわけで、実際どのくらいかかっているんでしょうか。 ◎杉並保健所副参事 当然、医療機関にかかりますので、まず初診料がかかります。そこから、PCR検査だけでなくてCTを撮ったりですとか、その他、その方の症状に合わせた診療、検査というものがかかりますので、初診料を含めて2,000円から3,000円、多いときは1万円、またはそれ以上になることもあろうかと思います。 ◆けしば誠一 委員  私が確認したいのは、行政のほうで実際にはどの程度費用がかかっているのか。つまり、PCR検査を幅広くやるにしても、その1つのネックとして財政問題がよく言われるので、そこをちょっと確認したいんです。国からどのくらいのお金が来ているのか。 ◎保健福祉部長 雑誌で読んだ範囲ですけれども、1件するごとに1万8,000円ほど検査費用がかかっていまして、それが国から来るというふうに聞いてございます。 ◆けしば誠一 委員  検査費用が安くなれば殺到するくらい、PCR検査を受けたい需要は増えているわけです。検査の仕方によっては安価で多くの検査が可能となりますが、現状では自治体で拡大できない理由は何なんでしょうか。 ◎保健予防課長 保健所を含めまして、区内の検査件数は増加しておりまして、PCR検査数が拡大できていないというふうには考えておりません。 ◆けしば誠一 委員  その必要性については議論があると思うんですけれども、エッセンシャルワーカーなんかにも、できれば定期的に検査をしてほしいという要求もあるわけですよね。ただ、その場合にはやはり財政的な課題が一番大きいというふうに私は思ってきたんですが、その辺りの、自治体でなかなか拡大できない事情を聞きたいんです。 ◎区長 金の問題も大きな要素だというふうに思いますけれども、それよりも、要するに処理能力じゃないかという気がするんですね。確かに2月とか3月のときは、東京都全体でも100件とか150件とか、そんな感じだった。ただ、この間、急激に、今1日2万件ぐらいできるんですか、一応発表されているから。東京都でも1万4,000件とか1万5,000件とかというのは今出ていますよね。だから、その程度ではある。杉並区だって、民間も入れて、衛生試験所も入れて、今450の検体を取っているそうですから。実績はもう少し少ないそうですけれども。  ですから、その中で、例えば一定の、多分高齢者施設をイメージしながらの御質問じゃないかというふうに思いますけれども、それを1回やって、できれば1回やったところに定期的にやっていく必要があるんじゃないかという考え方がありますよね。それから、1回やって陰性であれば、外から持ち込まないように厳重に管理する。そうはいったって、職員は全部24時間管理できるわけじゃないから、どこかで定期的にチェックしなきゃいけないんじゃないかとか、そういう技術的な研究は必要になっているかもしれないけれども、そうなったときに、杉並でも相当の施設がありますから、そういうことを全部やれるようなキャパがあるかどうかということとの見合いじゃないかなというふうに思います。
     現実に、発熱外来で検査してほしいという相談が結構ありますから、まずそれをこなしていくということが、優先順位からすればどうしても先になる。それ以外のところの施設系をある程度コンスタントにやっていくというキャパがどの程度あってやれるか、それは研究していく必要性はあるだろう、できるのならやったほうがいいだろうと私は思います。ただ、その辺の計画がずさんだと、結局中途半端なことになってしまって、費用対効果が見込めない、そういうことになってはもったいないんじゃないか。だから、やるんだったら、ある程度計画性を持ってやっていくということが必要なんじゃないかと思います。  今、特別養護老人ホームでもほとんど家族が直接会えない、ガラス越しとかそういうような形になって、外から持ち込まれるとしたら、職員以外ほとんどないんですよ、現実問題として。ですから、そこのところで職員のPCR検査が必要だというのは、確かにそれはあるかなと思います。ただ、それをちゃんと継続してやって効果が得られるようなスキームができるかどうかということじゃないかなと思うんです。  世田谷が「誰でもいつでも何度でも」とかというフレーズで、それは勝手にマスコミが言ったフレーズで、本人はそういうことは公言していないんだと言っているそうだけれども、どっちにしてもそういうイメージが広がったんだけれども、実際には世田谷もそんなことはやれていないわけですね。  だから、お金の問題もあるけれども、そういうキャパと計画が成立するかどうかということの関係じゃないかなというふうに私自身は見ています。 ◆けしば誠一 委員  区もこの間、必要な場合には、濃厚接触者でなくてもPCR検査を実施し、三谷小学校では新たな陽性者を確認することができています。事情によっては全員を検査することの効果はあると考えるが、どうか。  また、陽性判定でも無症状の方もいました。この間の検査結果で、陽性で無症状者はどのくらいいたのでしょうか。 ◎保健予防課長 検査で陽性の無症状の方の人数でございますが、今、集計を取っているわけではございませんので、それについてはちょっとお答えすることができません。  あと、検査についてでございますけれども、国のほうからの11月19日付の事務連絡で、高齢者施設におきまして、介護従事者や利用者で陽性者の発生があった場合は、全員検査といったことが述べられておりまして、そういった検査は既に対応して取り組んでおります。 ◆松本みつひろ 委員  午前中、同じ報告を保健福祉委員会で受けて質疑をしているのを聞いておりまして、とても重要なやり取りがあったかなというふうに思っておりますのが、今もちょうど他の委員から話題になっておりましたけれども、感染者数の中の症状別の割合だったりとか死亡率といった情報公開を来週中を目途に一層進めていくというお話があったかなと思いまして、これは非常に重要なことだというふうに認識しております。  あわせて、他の委員から、今、インターネット上の情報公開に限らず、広報紙なんかも使って情報公開を進めていくべきだというふうな指摘があったかと思うんですが、この点について、私からも重ねて要望させていただきます。  そういった情報公開の面で、今、質疑を伺っていて、1個、どういうふうにそしゃくしたらいいかなというところがあったので伺いたいんですけれども、先ほど他の委員からのこの総財での質問の中で、9病院、54診療所でPCR検査を行っているが、その病院名については公開をしていないというお話があったかと思います。  一方で、先ほど別の委員の質問に対する区長の答弁では、病院でPCR検査をやっているということを隠しておくのは筋がよくないんじゃないかという指摘があって、私もその感覚に近いんですけれども、そういった意味で、病院名を公開するしないといった判断は、引き続き公開しない方針で行くのかどうか伺います。 ◎杉並保健所副参事 最終的には医療機関御自身の考えに委ねられるところが大きいかと思うんですけれども、今、東京都のほうで診療・検査医療機関を指定する制度を設けておりまして、発熱の患者を診られる医療機関の登録をしていただいている。そこにつきましては、東京都としましては、ホームページ等での公開はしないということで、医師会等の協議の中で取り計らっているというふうに伺っております。  ただ、とはいいましても、中には、クリニック自身が自分のホームページで検査をやっていますということをあえて公表しているところもございます。一斉に公開してしまうと患者が集中してしまうとか、風評被害を恐れるというところもありますので、一律に公開するとかという判断は、今の段階ではできないかと思います。 ◆松本みつひろ 委員  今のお話も十分理解できるところではあるなと思う一方で、やはり地元の方とお話をしていても、どこで受けられるのかという質問をたくさんいただいていて、私自身もひたすら検索してリストを作るみたいなことをしたタイミングもあったりしたものですから、ホームページに出してはいないけれども周知してもいいよという病院が、恐らくホームページに公開している病院と実際受けている病院の間にあると思いますので、その辺りの情報の提供というところも、今後の情報公開の拡充の中で御検討いただければというふうに思っています。  ちょっとそれましたが、報告のところで2点だけ伺います。  午前中もちょっと話に出ていたんですけれども、アメリカのファイザーが開発しているワクチンが、保管の温度がマイナス70度前後を求めているというふうなことになっているかと思うんですが、このワクチンが輸入されてきて、実施主体である区にワクチンが届いたときに、マイナス70度で保管するという要件を満たせる冷凍庫は今区にあるのかどうか伺います。 ◎健康推進課長 今保健所で保有しているのが、旧衛生試験所でマイナス70度まで可能な冷凍庫、中型が2台、小型3台保有しております。ただし、これはいわゆる検体の保管とか試薬の保存用ということで、今回のファイザーのような超低温と言われるワクチンを保管するということでは、現在保有はしていないという状況でございます。 ◆松本みつひろ 委員  恐らく冷凍庫の引き合いみたいなものがこの後急に強まってくることが十分考えられますので、この辺りも引き続き御検討いただければと思っております。  あとは、「相談センター業務について派遣職員のさらなる活用」という記載があったかと思うんですが、これは、先ほどもちょっとお話が出た、人を増やしていくということなのか、業務の幅を広げていくということなのか、この活用の趣旨をもう少し詳しく教えてください。 ◎保健予防課長 今委員がおっしゃったどちらもでございます。 ◆松本みつひろ 委員  そうしましたら、ここから少し財政面のことについて質問させていただきます。  この予算が可決された後の財政調整基金の残高を確認します。 ◎財政課長 およそ404億円でございます。 ◆松本みつひろ 委員  「広報すぎなみ」の12月1日号に掲載されていた新型コロナウイルス感染症対策寄附金についてなんですけれども、5月1日から9月30日までで412件、2,351万8,352円の寄附があったというふうに紹介されておりましたが、直近でこの寄附額の状況について確認します。 ◎財政課長 ふるさと納税担当に今朝の状況を確認したところでございますけれども、450件、2,610万2,352円という状況だということでございます。 ◆松本みつひろ 委員  たくさんの寄附をいただいて大変ありがたいなと思っておるんですが、こういった寄附こそ、今回のような補正事業に活用すべき財源ではないかなというふうに思っております。  そういった中で、こういった寄附による歳入というのはどうやって計上していくのかということと、既に集まっている寄附を活用した事業というのがあるかどうか、これを伺います。 ◎財政課長 いただいた寄附につきましては、これまでのところ、特定の事業の財源として充てているという実績はございません。  今後も寄附につきましては受け付けておりますので、どんどん増えていくことも想定されます。そういった状況も踏まえまして、最終補正の段階で、財源更正も含めて、活用する事業については検討していきたい。その上で、せっかく御寄附をいただいたということでございますので、その使途についてもしっかり説明していけるようにしていきたい、そのように考えております。 ◆松本みつひろ 委員  ぜひよろしくお願いいたします。  今のお話にも関連するところで、今回の1億8,518万円に対しての財源更正を今後行うめどというのは、今時点で立っていますでしょうか。 ◎財政課長 国や都の補助金が過去に遡って活用できるというようなメニューが新たに追加されたりですとか、そういう事情の変更がございましたら、今後、財源更正という可能性はございます。 ◆松本みつひろ 委員  前回の9号補正のときには、入院・外来体制強化事業補助金の検査に要する経費が計上されていたかと思うんですが、今回の入院患者受入医療機関支援事業の助成についてもこの検査の対象となるか、検査を行うかという観点で伺います。 ◎杉並保健所副参事 今回の補助金につきましては、実績に応じて確定払いということですので、後日の精算ですとか返還を求めるとかいった予定はございません。そういった意味で、外部有識者の方の検査といった考えはございません。 ◆松本みつひろ 委員  確かに、返金とか精算といったことを予定していないのでという意味では、検査の必要がないということも一理あるなと思いつつ、先ほど他の委員もおっしゃっていましたけれども、今回の予算規模で事業の目的が達成できるかどうかというと、十分な予算措置かどうかという議論が残っているのかなと思っておりますので、ぜひ、今回の助成がきちんと機能したかどうかというところは、事後に確認をしていただければと思っております。  私から最後に、医療機関に対する休業期間経営継続支援事業について、先ほど来、荻窪病院クラスター化みたいな話が出ておりますけれども、今の荻窪病院の状況というのは今回の事業の対象となるかどうか、そこの見解を伺って、終わります。 ◎杉並保健所副参事 荻窪病院につきましては、新規の入院をストップしたりですとか、様々なところで影響が出ている、複数発生していますので、今回の対象というふうに考えてございます。 ◆奥山たえこ 委員  まず、今回の補助金を出すことに当たって、公益性、公平性について伺っていきたいと思います。  第1号補正で23億以上出し、そしてまた今回追加支給というふうに言えると思うんですが、まず、前回のときに、議会の議員の中でも、なぜ病院にばかりこれだけの金を出すのだといったような御意見がありました。私自身は補正予算23億には賛成した立場なんでありますが、なぜ医療機関にばかりというお声は、決して等閑視できるものではないと思います。  区民からそういったようなお声は届いていますか、病院ばっかりじゃなくて、例えばうちだって大変なんだとか、そんな声。何で病院ばっかりなんだとかいったような声は届いているでしょうか。 ◎保健福祉部長 特に病院に対して巨額の補助をしたからどうこうという御意見はお伺いしておりません。そもそも4月に包括補助を始めましたのは、コロナウイルス感染症が蔓延している中で、基幹4病院で受け入れられなくなってしまうと、町場の病院、クリニック、そこもだめになってしまうと地域生活全体が崩壊してしまう。それを防ぐためには、やはり病院でしっかりしてもらわなければいけないということで、取り急ぎ、まずは国や都が来る前にしっかりした支援をするということで行ったものと考えておりますので、特段そういったことに対する御意見はいただいておりません。 ◆奥山たえこ 委員  補助をするときには、先ほど私、公益性とか公平性という言葉を使いました。公益性という言葉は、私も随分調べたことがありますけれども、難しい。つまり、定義があるようでないんですね。はっきり言って、行政の裁量いかんによる言葉であるとも思っています。そういう場面もあります。裁判の中でもなかなか定義ができないということがあります。  そういった意味では、今回2回目の支出になるわけですので、多分前回のときにも、今ちょうど保健福祉部長が御説明してくださったような、これはつまり、補助の目的だけではなくて、なぜこの支出が必要なのかという御説明をまたさらに丁寧に、丁寧にと言いながら、あまり長いと分かりにくいので、どこかできっちり御説明していただく必要があると思うんですが、どんな感じでしょうか。 ◎保健福祉部長 今回の補正予算につきましては、基本的には、医療従事者の方々は、この3月ぐらいからずっと絶え間なく終わりのない闘いをする中で、かなり精神的、肉体的に疲れているというような状況の中で、今回さらに急激に上がっていく中で、当然のことながら、新たな人員確保も必要ですし、今まで働いていた人──ホームページ等でいろいろ見ますと、これだけ頑張ってきているのにボーナスはないとか下げられた、もう絶望的だ、心が折れそうだという御意見もある中で、やはり頑張っていただかなければいけない。それがなくなってしまうと、ひいては区民の医療全体が崩壊してしまうということから、頑張っていただいている医療従事者の方に、十分な手当てで、憂いなくコロナと闘っていただくためにやるということで、今後は、その辺につきましても十分説明してまいりたいと考えております。 ◆奥山たえこ 委員  ただ、エッセンシャルワーカーは医療だけではなくて、それこそ保育園とかもありますし、いろんな関連もありますので、そういう人が読んだときに、何で医療だけなの、うちは違うのとか、それから、頼んだらすぐに検査してくれるわけじゃないのとか、いろんなお声が出てくるかもしれない。だから、それは非常に難しい。どなたにも納得していただける答えを用意するのは難しいと思いますけれども、可能な限りやっていっていただきたいと思います。  それとあと、先ほど来区長からたくさん答弁をいただいて、非常に分かりやすくて助かっています。  あと、先ほど保健予防課長の御答弁の中で、職員は肉体的そして精神的に疲弊しているという声を聞いて、大変心配しています。その中で思うのは、保健所長は大丈夫なんだろうかと。肉体的にも大変だろうし、それから重責だと思うんですよ。区長がこれだけいろいろ答弁してくださっているということは、多分、いろいろとコミュニケートしながらやっているんだろうなと思うんですが、そこはどうなんでしょうね。  というのは、今回の補正予算は、医療体制を崩壊させないようにということで御要望いただいたということなんですが、それは医療機関のほうから御要望いただいたわけですけれども、保健所のほうから例えば区長に、今こうなっているんですよと。先ほどまさに職員の話、答弁ありましたけれども、そういった状況はきちんきちんと届くような体制になっているのかどうか。ぜひ忌憚ない御答弁を聞かせていただけませんか。保健所長が倒れましたなんて言われたら困るんですよ。お願いします。 ◎杉並保健所長 保健所の状況、また患者の発生状況を含めまして、事あるごとに区長室に入らせていただいて御報告、御相談しているところです。そういった中で、例えば私を含めて、職員が倒れないよう今後も努めていきたいというふうに考えておりますし、その1つとして、ほかの委員の御説明にもあった区民の方々への要望としましては、所管課長もおっしゃっていましたが、特に感染者を抑える、そこが大きな1つかなと思っております。杉並区民におきましては、そういった感染予防の意識が高い方が多いですので、また引き続き、3密、マスク、手洗い、換気、そういったものの周知徹底をしていただければ、それが保健所を助けること、私自身を助けていただくことにもつながりますし、医療崩壊を防ぐ大きな1つになるのかなというふうに考えているところです。 ◆奥山たえこ 委員  実は私も友達と飲みに行きたくて、1人ではよく行っているんだけれども、友達と行くときにアクリル板を持っていこうかなと思って、さっきググって、ポータブルアクリル板がないかしらと。あまりいいのはないんですけれども。本当にこれ、真面目に考えているんですよ。経済も私なりに僅かに回しつつ、感染もしないようにしなきゃいけないと思っています。  そういったことを区のほうでも、どういう言葉になるのか分からないけれども、杉並区の一生懸命ぶりは多分伝わっていると思いますが、さらにそれが伝わるように、いろんな方法で伝えていただきたいと思います。  終わります。 ○大泉やすまさ 委員長  それでは、一巡しましたので、再度質疑のある方の挙手をお願いします。──2巡目につきましては、お一人往復10分程度とさせていただきたいと思いますので、御協力よろしくお願いいたします。 ◆わたなべ友貴 委員  私から1問だけ、答弁を聞いていて分からなくなったので教えていただきたいんですけれども、医療に集中していただく環境をつくるということで今回の目的があったと思います。病院経営が不安であるから、その辺を行政が支援するんだ、健全経営が困難だから支援するんだという答えがあった一方で、先ほど部長は、働いている方の給料やらボーナスやら、そういうのが出なくて絶望しているんだ、併せて新しい人材も確保しなきゃいけないんだと。  働いている環境を守るのか、それとも働いている人の待遇を守るのか、それが私、よく分からなくなっているので、そこを整理させていただきたいのがあります。なので、そこをちょっと教えていただけますか。 ◎杉並保健所副参事 働いている方の処遇ですとか働く環境をよくしていただくのは医療機関になりますので、直接働いている方に、例えばお金を区が支給するとかといった方法で待遇をよくするということも考えられなくはないですけれども、今回につきましては、病院のほうに我々が支援をして、病院がきちんと責任を持って、そこで働く人々の処遇、働く環境を改善していただくといった目的となってございます。 ◆わたなべ友貴 委員  その辺は、病院それぞれのことを私は疑っているわけではなくて、しっかりそこが担保できるのかというところ、この目的を確認できるのかなというのがちょっと不安なんです。その辺はどういうふうに確認するのか。確認するつもりがないならないでいいんですけれども、その辺ははっきりさせていただきたいので、そこを教えていただけますか。 ◎杉並保健所副参事 補助金を払うといったところで、目的に合った活用がされているかというのは、当然、我々が確認する責任を負っていると思いますので、逐次その辺は、常に病院ともコミュニケーションを取っておりますので、報告をいただくという考えでございます。 ◆金子けんたろう 委員  午前中の保健福祉委員会でも、報告に対しての答弁で、杉並区もかなりPCR検査を拡充して、1か月5,170件ですか、アベレージでいったら170件ぐらいまで、かなり拡充しているという答弁もありました。  それを踏まえて、関連して伺いたいんですが、東京都が高齢者施設における新型コロナウイルス感染症対策強化事業を実施して、PCR検査費用等への補助を開始しました。区内施設での申請状況等はどのようになっているのか、確認します。 ◎保健福祉部長 私の聞いている話ですけれども、障害者施設に関しましては、3か所対象になるんですけれども、一つも申請がないということと、高齢者施設にしましても悉皆で、具体的には今後施設長会等があったときに確認することになっていますが、陽性者が出れば当然こちらのほうに情報が来ているはずですので、現時点ではされていないのではというふうに、こちらでは認識してございます。 ◆金子けんたろう 委員  障害者施設は一つもない、高齢者施設でもまだ聞いていないという話でした。  具体的に伺いたいんですが、もし検査を実施するとしたら、区の保健所はどのように関与することになるのか。また、陽性者が出た場合の対応についても確認します。 ◎保健福祉部長 今回は保健所を通すものではなくて、自主的な検査になりますので、その施設等が個々の民間事業者と契約して、それに対してかかった費用を補助金で支給してもらうというスキームになっております。  その中で、当然のことながら、陽性者が出た場合は、保健所に連絡してもらうなり、きちんとした医療機関でもう一度診てもらうなりした後で、通常の陽性者としての対応になると考えております。 ○大泉やすまさ 委員長  ここで1点、委員の皆様にお願いがございますけれども、今上程されています補正予算との関連を主に分かりやすく御質問いただければと思いますので、よろしくお願いいたします。 ◆金子けんたろう 委員  具体的に言えば、東京都の事業だけれども、民民でやって、陽性者が出たら、一応保健所には連絡が来る、そういうことだと思います。  社会的検査の有用性を認識しているからこそ、都としても、高齢者施設へのPCR検査の実施をしている、対象施設以外での検査実施も必要となっているというふうに考えております。  都の2020年度7月補正に計上された区市町村との共同による感染拡大防止対策推進事業、この中では、都は、高齢者、障害者の通所施設、短期入所施設、グループホームなどの利用者、職員に対して区市町村がPCR検査等を行った場合に、検査費用を補助することとしました。  この事業には、店舗等に休業要請を行った場合の協力金の支給、保健所の体制強化新型コロナウイルス感染症についての普及啓発などを区市町村が行った場合の補助実施も含まれている。この補助について、今回補正等には含まれていないと思うんですが、活用は検討されたのか伺います。 ◎保健福祉部長 この件につきましては、東京都のほうから具体的に50億を原資として区市町村との連携事業を行うという話があって、区におきましては、概要を示す前の7月の段階で先駆けて、後から東京都からの補助をもらえることを前提としまして、そのとき悉皆でという話もなかったので、杉並区の場合は、感染者が出た場合、周りの濃厚接触者以外の方も全てやるための事業として今回の事業を充てるということで既に議決等もいただいておりましたので、今回はそちらのほうは見合わせたということになってございます。 ◆金子けんたろう 委員  この補助事業について、杉並区だけというわけじゃなくて、自治体での活用がなかなか進んでいないという情報もあるんですが、どこに課題があるのかという区の認識をお持ちでしたら、お願いします。 ◎財政課長 条件がついていて、なかなかフルで活用できないんじゃないかというのが感想です。例えば、国や東京都の別の補助金を充てている事業についてはこれを充当できないとか、専ら金銭の給付をするような事業には使えないとか、そういう制約が、なかなか進まない1つの理由かなというふうに捉えております。 ◆金子けんたろう 委員  最後ですけれども、なかなか制約があって、縛りもあって、自治体からすると使いにくいという答弁でした。  感染拡大を抑える上では、福祉施設等の職員や利用者にPCR検査を行うことは有効であり、都が補助を行うことは重要なんですが、補助を受けるために必要な事業実施計画を区市町村が都に提出しなければいけない、そういう縛りもあって、それは期限が先月11月6日だった。事業の要綱が正式に出され、申請書類と申請の期限が示されたのは10月22日。短い期間で事業全体の実施計画を区は策定しなければいけない。PCR検査の実施には、関係する施設等との調整もあり、提出期限までの期間が短いために、事業を十分実施できないこともかねてより懸念されていました。  我が党区議団はこの件も一般質問で取り上げましたが、追加申請も対応するとも言っていますので、ぜひ区としても、補助の活用、可能性を含めて都と協議していただきたいというふうに思うんですが、その点はいかがか伺います。 ◎財政課長 都の調査には、区としても全事業を精査して、今の条件をクリアする事業についてはエントリーをしております。今後、様々東京都から情報があれば、それに沿ってしっかり特定財源の獲得に努めてまいりたい、そのように考えております。 ◆太田哲二 委員  今回の補正予算の補助の、大別して2項目、杉並区の金額は分かるんだけれども、ほかの区で同じようなというか、類似の補助をやっている、あるいはやる計画というのがあったら教えてください。  それから、私は、病院行政というのは、二次医療圏、新宿、中野、杉並が一緒くたになってやっているものだと思い込んでいたんだけれども、コロナに関してはどうもそれぞれやっているような感じがするんだけれども、あの医療圏は、今回のコロナに関してはまるっきり機能していないということなんですか。 ◎杉並保健所副参事 今回の補助金の類似した事業、他区の状況ですけれども、世田谷区を参考に我々は今回創設したんですが、そのほか、入院患者1人に対しての補助というのは、他区で幾つかございます。休業については、世田谷区のみ一応把握をしているところでございます。 ◎保健予防課長 二次医療圏につきましては、今委員おっしゃった杉並と中野区、新宿区、これは区西部ということになります。ほかに区北西部というのがございまして、そちらと合わせた形で新型コロナに対応しております。重症者につきましては、感染症指定病院のほうに移送して対応しております。杉並区の場合は、基本的には、重症の方につきましては豊島病院、また国立国際医療センター等が移送先になります。  ただ、重症者につきましては、現在都のほうで病院の調整をしておりますので、必ずしもそうなるというわけではございませんが、全く二次医療圏が機能していないというわけではございません。 ◆けしば誠一 委員  コロナ患者を専用病床で受け入れるには、通常の入院病床と比べ、どの程度の負担がかかるのか。それに対し、国の支援はどのような考え方でどの程度あるのか。実際にコロナ感染者を受け入れる医療機関にとっては、国の支援ではどこが不十分なのか、確認します。 ◎杉並保健所副参事 病院のほうでは、通常、患者さん7人に対して看護師1人という配置のところを、コロナについては1対4、4人に対して1人の看護師をつけているといったところで、ただ、今回非常に高齢者の方が増えているということもありまして、看護だけでなく介護、手取り足取りといったような負担が増えているという状況になってございます。  国の支援につきましては、病床1床当たりの単価の補助は出ておりますけれども、その他、施設整備ですとか、あとは現物支給、PPE(個人防護具)の配給がされているところでございます。  どこに不足があるかといいますと、いろいろなお話は伺っておりますけれども、なかなか全て消耗品まで含めての補助というのは十分でない。あとは、今回休業の部分を私ども創設しておりますけれども、一旦クラスター等が発生したときの補償といいますか、そういうところの何らかの補助のメニューについては不足があるのかなというふうな認識でございます。 ◆けしば誠一 委員  これまでも、2月に佼成病院、3月に河北、医療従事者に感染、5月には城西病院、11月、荻窪病院クラスターが発生するなど、医療従事者が危険と向き合って働いていることには頭が下がります。  今回の補正予算による支援は、こうした医療従事者の安全を図る上ではどのような効果があるのか。また、医療従事者の処遇を守るということについてもつながるのか、この点を確認します。 ◎杉並保健所副参事 今回の補助金で具体的にどういった形で環境が守られていくかというのは、1つとは言えないかと思いますけれども、従事者が安心して働けるためには、当然、個人防護具が十分に用意されているですとか、スタッフが十分に確保されて、働く方が休息、休日を取りやすくなる、そうすれば、きちんと精神的な安定も得られる、チームは人が増えればチームワークもよくなりといったことで、やはり医療はチームで行っておりますので、そういったところで様々な効果といいますか、安心して働ける環境というのが生み出せるものではないかと考えております。  処遇につきましては、金銭面というところになろうかと思いますけれども、様々、時間外手当から始まりまして、特別勤務手当、いわゆる賞与といった形で、病院のほうでその辺はどういった形で反映していくのかというのは、こちらから指示するものではございませんけれども、対応していただくようにお願いはしているところです。 ◆けしば誠一 委員  東京都は、重症者の数が増え続ける中、重症病床としてICUを確保する目標を150床から200床に引き上げますが、重症コロナ患者をすぐに受け入れられる病床は、このうちおよそ80程度。11月29日で残る病床は10床と報道されています。  区は実態をどのように把握し、今後200床の拡大の見通しをどう判断していますか。 ◎保健予防課長 重症者の対応は、先ほども申し上げていますとおり、広域で調整しなければなかなか難しい問題と考えております。  現在、重症者の病床数としては150床ということになっておりまして、確かに委員がおっしゃるとおり、レベルがさらに上がった場合には200床に上がるということで私も聞いておりますけれども、そうならないために重症者を減らす。重症者を減らすということは、高齢者の方は重症になりやすい傾向がありますので、高齢者の方、あと、もともと基礎疾患をお持ちの方で基礎疾患のコントロールが悪いような方は、特に感染しないよう感染予防を徹底していただく、そういった取組、周知をさらに進めていく必要があると認識しております。 ◆けしば誠一 委員  厚労省の重症の定義では、ICUの治療、人工呼吸器を使用、ECMOを使用のいずれかに当てはまる場合を定義して、重症者数を報告するよう求めています。都では違う基準で重症者を規定していますが、これで実態との乖離はないのでしょうか。 ◎保健予防課長 ICU、集中治療室でございますけれども、集中治療室で治療するかしないか、これは病院によって基準が異なります。実際、集中治療室に入ったからといって、ECMO、人工心肺を使うとか、人工呼吸器を使うとか、そういったものとは一致しないので、東京都としても、そういったところを検討した結果、ICUに入ったからといって、その人を重症というふうな計算に入れることはしないということで今までも対応しているところでございます。 ◆けしば誠一 委員  区では来年2月以降ワクチンの接種が開始される予定ですが、12月5日ロシアで、またイギリスで8日始まっています。懸念するのは、ワクチン接種に伴う免疫異常。コロナワクチンの臨床試験でも複数の免疫異常による合併症が報告されていますが、区の認識はどうか。 ◎保健予防課長 新型コロナに対するワクチンにつきましては、新しいワクチンということになりますので、効果や副反応、また長期的な影響など、そういったものは今後明らかになってくるものと認識しております。  委員おっしゃいましたような免疫系の反応等も可能性としてはあり得るものかなと、これは医師の見解としては考えております。
    ◆けしば誠一 委員  イギリスの治験でも、横断性脊髄炎が報告されるなどして、治験が一旦ストップになった事例もあります。  安全性を確認するためには長期の経過観察が必要とされ、危険性の周知も必要と考えます。副反応や効果が確認されるまで、拙速に接種を進めることがないよう区にも求めますが、この点で区の考えを確認します。 ◎保健予防課長 新型コロナウイルス感染症に対するワクチンにつきましては、今月の12月18日に国のほうも説明会を予定しておりまして、国の動向に合わせて、そこを注視しながら対応を図ってまいります。 ◆けしば誠一 委員  拙速に進めることがないように、この点では区のいろいろ周知も含めて求めておきます。  PCR検査を実施している医療機関が休業または診療の縮小をした場合に助成する条件に、都の行政検査実施に係る契約をしているということが条件になっていますが、この契約の内容というのはどのようなもので、助成の条件とする理由は何でしょう。 ◎杉並保健所副参事 契約内容ですが、PCR検査をする際に保険適用になり、残りの自己負担分を東京都が公費負担をするといった契約内容となってございます。  こちらの契約をした医療機関を補助の対象とする理由としましては、PCR検査、行政検査をしているというところで必ず契約をしていただいているんですけれども、ほかの医療機関へのリスクが非常に高いということと、検査できる機関が限られておりますので、そこの継続を支援するといった目的がございます。 ◆けしば誠一 委員  行政検査の委託契約というところをちょっとネットで引いてみますと、新型コロナ感染症の行政検査の委託契約の要件が簡素化され、行政の担当者や検体検査機関、医療機関等が簡素化された内容を正確に把握できなかったことから、厚労省より幾度となく事務連絡が出されているというふうに書かれていました。これはどのような事務連絡なのか。区はこれを受けてどのように対応したのか。 ◎杉並保健所副参事 ずっと感染が拡大している中で、さらにはインフルエンザ等も増えてくるということで、各医療機関PCR検査をはじめとして発熱患者を診ていただくといった体制が欠かせないというところで、国からも何度となく要請に近いような文書が出されているところです。そうしたことを受けまして、私ども、医師会とも何度か協議を重ねまして、こういった事態を理解していただき、なおかつ安心してきちんと院内感染防止策を取っていただくように、こちらのほうも専門家を用意して指導助言等をさせていただき、実施できる数を増やしてきたといった経過でございます。 ◆けしば誠一 委員  最後に、当面3月までとしていますが、その後終息が見られない場合は継続するのか。国の支援の見通しはあるのか。来年度に向けて区はどのように考えているのか確認して、終わります。 ◎杉並保健所副参事 今回の補助金の制度につきましては、今時点のいわゆる第3波を乗り越えていくということで急遽創設したというところがございますので、一旦3月までとしておりますけれども、当然、その間に国の支援策を見ながら、不十分な点がある、区としても何かしらの手当てが必要だということで、早急な対応が必要であればまた改めて考えていきたいと思ってございます。  4月以降につきましても、なかなか先は分かりませんけれども、特に休業のところについては、感染の数が減ったとしてもリスクというのは変わらないかと思いますので、そこはやはりきちんとした支援が必要になろうかと考えてございます。 ○大泉やすまさ 委員長  二巡いたしました。再度質疑のある方は挙手願います。 ◆金子けんたろう 委員  先ほど財源更正の可能性について質疑があって、その点を1点だけ。  今回の1億8,500万は財源更正の可能性もあるというような答弁だったんですけれども、その趣旨としては、現状、何かそういう国の方針だとか光が見えているのか。それとも、これから国からお金を取ってきますよという区の前向きな意気込みなのか。その辺、ちょっとどうなのかな。何か光があるんだったらその点教えていただきたい。それだけ伺います。 ◎財政課長 正直申し上げて、具体的なものがあるというところではございません。ただ、国の動きといたしましては、さきに補正予算の財源といたしました地方創生臨時交付金の追加の動き等もございます。新たなメニュー等が立ち上がりましたら、既に行った事業も対象ということであれば、当然この事業も含めてですけれども、特定財源として充てていく、その際には財源更正を行う、そういう趣旨で答弁させていただいたということでございます。 ○大泉やすまさ 委員長  ほかに質疑はありませんか。──ないようですので、質疑を終結いたします。  これより意見の開陳を求めます。  意見のある方は挙手を願います。 ◆浅井くにお 委員  議案第109号令和2年度杉並区一般会計補正予算(第10号)について、杉並区議会自由民主党を代表して意見を申し述べます。  本補正予算は、新型コロナウイルス感染症対策に係る事業予算で、感染症患者を受け入れている医療機関や検査などを行う医療機関における医療提供体制の維持と業務継続を支援するために必要な経費を計上したものと、質疑を通して理解しました。  区民の命を守るため、先日、区長へ我が会派から、区内4基幹病院医療崩壊阻止と、医療提供を支える医療従事者への支援策を取るよう要望書を提出しました。  本補正予算の内容は、我が会派の要望にも合致した医療支援策であることから、議案に賛成といたします。 ◆金子けんたろう 委員  日本共産党杉並区議団を代表して、議案第109号について意見を述べます。  本議案は、現在の状況、緊急性の観点から、新型コロナウイルス感染症対策に係る事業が計上された内容です。  国は一貫して医療機関への減収補填はしないという姿勢を取っている中、杉並区が独自に、4月補正に続き、医療機関、特に人的体制への支援を行うことは重要と考えます。  一方で、感染症対策の根本は国と都道府県であり、緊急時における感染症対策の強化、事国の役割の強化、財政的な積極的関与が求められています。今回計上された補正事業に係る経費、前回の4月補正で計上された経費について国や東京都が負担するよう、ぜひ区としても求めていただきたい。  感染症法においては、先ほども申したとおり、国や東京都が基本であり、医療機関への財政的支援が都道府県の裁量で行えるよう、区としても要請していくことを要望いたします。加えて、我が党区議団がこれまでも要望している社会的検査についても今後検討していくよう求め、議案第109号に賛成いたします。 ◆太田哲二 委員  議案第109号令和2年度杉並区一般会計補正予算(第10号)について、立憲民主党として賛成。医療機関に対する2回目の補正予算、とてもいいことだということで、賛成をいたします。 ◆けしば誠一 委員  議案109号、補正予算(第10号)に対する意見を述べます。  一般会計補正予算(第10号)は、11月中旬からの新型コロナの急速な感染拡大による区内医療機関の逼迫に区が機敏に対応したものとして評価します。  第1に、基幹4病院の新型コロナ受入れによる医療機関の負担に対して、必要な財政支援を行うものです。国による一定の財政支援があるものの、それだけでは病床と看護師を維持できないことが分かりました。区が支えることで医療機関が病床を維持し、従事者が安心して働くことが可能になります。  第2に、PCR検査を実施する区内病院9所と54診療所が、従事者の感染で休業しなければならないときの補償を行うことです。新型コロナに勇気を持って立ち向かう医療機関と従事者を支えるための必要な支援として確認できました。  以上の理由から、議案109号には賛成します。  その上で、一言意見を申し上げます。  区内病院や高齢者施設でクラスターが発生したことから、こうした施設で働く方たちの安全を守るためには、PCR検査の一定の定期的な実施が必要となりました。これまでPCR検査を抑えてきた国も、定期的検査に対する効果を示すエビデンスも出て、ようやく動き出しました。国はそれに対する財政支援を行うとともに、区としては、可能なところから実施していくことを求めるものです。 ◆松本みつひろ 委員  議案第109号について、自民・無所属・維新クラブとしての意見を申し述べます。  本年度の第10号となる補正予算に対し、緊急性等の観点が含まれていることを確認しました。予算額を算出するロジックも確認しましたが、今回の予算額で、事業の目的である医療提供体制の維持、医療崩壊の阻止が実現できるのかは注視していきたいと思います。  最少の経費であることも最大の効果が出ることもひとしく重要であり、効果を測定する上では、今回の補助が医療提供体制の維持に的確につながったのか、事後に振り返りを行うことを求めるものです。  繰り返しとなりますが、このことを意見とし、議案には賛成といたします。 ◆奥山たえこ 委員  議案109号、補正予算(第10号)について、賛成の立場から意見を申し述べます。  これほどひどい第3波がやってきたことは、人為的なものだというふうに受け止めています。首相は、GoToトラベルで感染者が増えたといったことはない、エビデンスはないと言っていますけれども、ないというエビデンスもないわけですし、それから、二、三日前ですが、東大チームが調査をしたところ、感染した人の行動を見たときに、GoToトラベルに行っている人が有意に多いということも分かっているわけです。そういった、ブレーキを押すふりをしながらアクセルを踏むといった政府のことについては、幾ら批判しても足りませんが、そのいろんなとばっちりを自治体が受けているわけです。  その意味では、杉並区は非常に頑張ってくれているということは、区民の皆さんには伝わっていると思いますが、もしかしたら、何で医療機関だけなの、私だってエッセンシャルワーカーだしとか、うちの店が潰れたら困るんだよね、みんな困るんだよねと思っている人もいると思います。そういった意味では、平易な言葉でそういったことを伝えていただきたい。  そして、審議の中でお尋ねしましたけれども、何よりも職員の方が、医療機関の方ももちろんですが、職員の方が倒れてしまっては困るんです。何か日本精神で、撃ちてしやまんじゃないけれども、頑張ってやりました、死ぬほどやりましたといって本当に死んじゃったら冗談にならないわけで、そうならない段階で、それはどんどん、区長とも大変コミュニケートできているとのことですので、訴えていっていただきたい。お願いしますとしか言えなくて本当に申し訳ないんですけれども、自分が感染しないように頑張ります。 ◆中村康弘 副委員長  杉並区議会公明党として、本補正予算に賛成いたします。  先日、我が会派として、「新型コロナウイルス感染症対策 医療機関への追加支援に関する要望書」として、1、医療従事者支援、2、検査実施医療機関支援、3、入院体制強化の3点について、緊急要望を区に申入れさせていただきました。本補正予算は、そうした私どもの声を真摯に受け止めていただいたものと高く評価しております。  今後も、新型コロナウイルス感染状況、またそれに対応する医療提供体制について、区として細心の注意を払いながら、最大限の、かつ迅速な支援策を講じていくことを改めて要望するとともに、区民の命と健康を守るため日々奮闘されている医療従事者の皆さん、そして区及び保健所職員の皆さんに心からのエールを送り、賛成の意見といたします。 ○大泉やすまさ 委員長  ほかに意見はありませんか。       〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○大泉やすまさ 委員長  ないようですので、意見の開陳を終結いたします。  それでは、採決いたします。  議案第109号令和2年度杉並区一般会計補正予算(第10号)について、原案を可決すべきものと決定して異議ありませんか。       〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○大泉やすまさ 委員長  異議ないものと認めます。よって、原案を可決すべきものと決定いたしました。  以上で議案審査を終了いたします。  次に、本日の報告事項につきましては、先ほどの議案審査で終えておりますので、本日の日程は全て終了いたしました。  以上で総務財政委員会を閉会いたします。                           (午後 2時56分 閉会)...